"まちの広報部" とは、ディスカバー東広島が運営する、市民による地域情報の発信プロジェクトです。
市内の事業者やスポットに、実際に行ったときの様子やニュースをお届けします。
(情報は取材時のものになります。最新の情報は別途ご確認ください。)

子どもの視点で、鑑賞が深まる!【東広島市立美術館】

こんにちは。

空気がピリピリと肌に刺さる毎日です。

屋内で楽しむ、アートに触れてみませんか?

東広島市立美術館には、なんと1000点を超える所蔵作品があります。

地域の宝物である所蔵作品を目にする機会が「コレクション展」です。


子ども向けギャラリートークがあるというので、
12月12日(日)14時より、東広島まちの広報部市民ライターリサが行ってきました。


講師の金本美貴さんは、対話による鑑賞授業を研究されてきた西条中学校の美術教諭です。

美術の授業を聴くつもりで行った私。

目からウロコがポロポロ落ちて、子どもの視点からたくさんのことを教えてもらう時間でした。


先生が今回選んだ作品は2点。

一点目は、奥田小由女さんが制作した約13mもの長さのレリーフ、
二点目は遠藤彰子さんの約160cm×160cmの油絵です。


子どもたちに

「まずは3分間じっくり、作品を見てください。

そして、気付いたこと・感じたこと・考えたことを何でもいいのでおはなししてくださいね。」

と、語りかけます。

「光が散らばって、キラキラしてる。」

「腕が上がっていて、踊っているみたい。」

「人の後ろにあるヒラヒラしたものが、風にのって流れている。」

「大人と子どもがいて、みんな楽しそうにしている。パーティしてるのかな。」

「バラの花が立体的で、いろんな色がある。」

「バラの花束を持った子どもが、他の人に花を渡しているよ。みんなに渡しているのかな。」


次々にあがる子どもたちの言葉の後は、学芸員さんによる解説です。

「タイトルは、"天翔る讃歌"です。平和・愛・夢への想いを表現した作家初のレリーフの作品です。」


私は、子どもたちの言葉が、作品のタイトルに集約されているように感じました。

そして、同じ作品を見ているのに、気付かなかったことのなんと多かったことか!

子どもたちの気付きから、改めて作品をしっかり見つめ直すと、
作家の伝えたかったことがより深く心に響いてきました。


さらに、うろたえたのは、学芸員さんからのクイズ!

「顔の表情に描かれていないものは何でしょう?」


こっそり、レリーフの近くに寄って首を捻りました(^_^;)


二点目の鑑賞作品の発言タイムでは、ドンドン発表者の手があがります。

他の人の意見を聞いて、さらに絵をよく見る。

賛同したり、違う発見や見方を発言する。

感じたことの理由を考えて言葉にする。


言葉を引き出す金本先生の手腕によって、子どもたちはノリノリです。


この作品について、学芸員さん曰く

「"大勢"と"ひとり"、"希望"と"不安"など相反するものが同時に存在する迷宮感のある作品。」だとか。


今回私は、子どもたちの言葉に導かれて作品に近付くことができました。


広島市内から来られた親子さんに話を聞くと、

「子どもは普段、一枚一枚じっくり見ることはないので、いい経験になりました。

子どもの見方ってすごいですね。

来て良かったです。」

と、お母さん。


先生は言います。

「どんなふうに見てもいいんです。

子どもとの対話の中で見えなかったものが見えてきます。

作品を感じること。

感じたことを表現すること。

絵を見る楽しさを知ってほしいんです。」


最後に学芸員さんから、

「作品は、作るだけでは終わりません。

見る人が、いろんな想いを感じたり考えたりして完成します。

美術館は、作品と巡りあう場所です。いつでも来てくださいね。」

という言葉で締めくくりました。


ギャラリートークをする先生がいなくても、

「アートアドベンチャー」というクイズイベントがあります。

最初の数問の後は、親子や友人同士で絵をじっくり見ながら気付きを共有し合う構成です。

一人の視線に大勢が学べるかもしれません。


1月は第34回東広島市美術展が開催されます。

市内外から寄せられた多数の作品の中から入選した作品のほか、
今年度新たに創設されたジュニア部門の作品が展示されます。

こちらも、誰かと一緒に楽しんでみませんか?


(最新の開催情報及び新型コロナウイルス感染症拡大防止の取り組みは美術館HPをご確認ください)


[東広島市立美術館]

【HP】 https://hhmoa.jp/

【Twitter】 @hhmoa_twi 

【Instagram】  @hhmoa_photo

https://www.instagram.com/hhmoa_photo/

【facebook】  https://www.facebook.com/hhmoa



【第34回東広島市美術展】

1 展覧会開催日時

令和4年1月8日(土曜日)~1月16日(日曜日)

※会期中はコレクション展の開催はございません。

2 開館時間

午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで)※会期中無休

3 会場

東広島市立美術館(東広島市西条栄町9-1)

4 入館料

一般300円(240円)、大学生200円(160円)、高校生以下は無料

( )内は20人以上の団体料金

5 主催

東広島市教育委員会

6 後援

中国新聞社 NHK広島放送局 中国放送 広島テレビ 広島ホームテレビ テレビ新広島 広島エフエム放送 プレスネット KAMONケーブル FM東広島89.7MHz

7 事務局及び問い合わせ先

東広島市教育委員会生涯学習部 文化課 芸術振興係 〒739‒8601 東広島市西条栄町8番29号 TEL 082‒420‒0977 FAX 082‒422‒6531

取材日時:2021/12/12

子どもの視点で、鑑賞が深まる!【東広島市立美術館】

こんにちは。

空気がピリピリと肌に刺さる毎日です。

屋内で楽しむ、アートに触れてみませんか?

東広島市立美術館には、なんと1000点を超える所蔵作品があります。

地域の宝物である所蔵作品を目にする機会が「コレクション展」です。


子ども向けギャラリートークがあるというので、
12月12日(日)14時より、東広島まちの広報部市民ライターリサが行ってきました。


講師の金本美貴さんは、対話による鑑賞授業を研究されてきた西条中学校の美術教諭です。

美術の授業を聴くつもりで行った私。

目からウロコがポロポロ落ちて、子どもの視点からたくさんのことを教えてもらう時間でした。


先生が今回選んだ作品は2点。

一点目は、奥田小由女さんが制作した約13mもの長さのレリーフ、
二点目は遠藤彰子さんの約160cm×160cmの油絵です。


子どもたちに

「まずは3分間じっくり、作品を見てください。

そして、気付いたこと・感じたこと・考えたことを何でもいいのでおはなししてくださいね。」

と、語りかけます。

「光が散らばって、キラキラしてる。」

「腕が上がっていて、踊っているみたい。」

「人の後ろにあるヒラヒラしたものが、風にのって流れている。」

「大人と子どもがいて、みんな楽しそうにしている。パーティしてるのかな。」

「バラの花が立体的で、いろんな色がある。」

「バラの花束を持った子どもが、他の人に花を渡しているよ。みんなに渡しているのかな。」


次々にあがる子どもたちの言葉の後は、学芸員さんによる解説です。

「タイトルは、"天翔る讃歌"です。平和・愛・夢への想いを表現した作家初のレリーフの作品です。」


私は、子どもたちの言葉が、作品のタイトルに集約されているように感じました。

そして、同じ作品を見ているのに、気付かなかったことのなんと多かったことか!

子どもたちの気付きから、改めて作品をしっかり見つめ直すと、
作家の伝えたかったことがより深く心に響いてきました。


さらに、うろたえたのは、学芸員さんからのクイズ!

「顔の表情に描かれていないものは何でしょう?」


こっそり、レリーフの近くに寄って首を捻りました(^_^;)


二点目の鑑賞作品の発言タイムでは、ドンドン発表者の手があがります。

他の人の意見を聞いて、さらに絵をよく見る。

賛同したり、違う発見や見方を発言する。

感じたことの理由を考えて言葉にする。


言葉を引き出す金本先生の手腕によって、子どもたちはノリノリです。


この作品について、学芸員さん曰く

「"大勢"と"ひとり"、"希望"と"不安"など相反するものが同時に存在する迷宮感のある作品。」だとか。


今回私は、子どもたちの言葉に導かれて作品に近付くことができました。


広島市内から来られた親子さんに話を聞くと、

「子どもは普段、一枚一枚じっくり見ることはないので、いい経験になりました。

子どもの見方ってすごいですね。

来て良かったです。」

と、お母さん。


先生は言います。

「どんなふうに見てもいいんです。

子どもとの対話の中で見えなかったものが見えてきます。

作品を感じること。

感じたことを表現すること。

絵を見る楽しさを知ってほしいんです。」


最後に学芸員さんから、

「作品は、作るだけでは終わりません。

見る人が、いろんな想いを感じたり考えたりして完成します。

美術館は、作品と巡りあう場所です。いつでも来てくださいね。」

という言葉で締めくくりました。


ギャラリートークをする先生がいなくても、

「アートアドベンチャー」というクイズイベントがあります。

最初の数問の後は、親子や友人同士で絵をじっくり見ながら気付きを共有し合う構成です。

一人の視線に大勢が学べるかもしれません。


1月は第34回東広島市美術展が開催されます。

市内外から寄せられた多数の作品の中から入選した作品のほか、
今年度新たに創設されたジュニア部門の作品が展示されます。

こちらも、誰かと一緒に楽しんでみませんか?


(最新の開催情報及び新型コロナウイルス感染症拡大防止の取り組みは美術館HPをご確認ください)


[東広島市立美術館]

【HP】 https://hhmoa.jp/

【Twitter】 @hhmoa_twi 

【Instagram】  @hhmoa_photo

https://www.instagram.com/hhmoa_photo/

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【第34回東広島市美術展】

1 展覧会開催日時

令和4年1月8日(土曜日)~1月16日(日曜日)

※会期中はコレクション展の開催はございません。

2 開館時間

午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで)※会期中無休

3 会場

東広島市立美術館(東広島市西条栄町9-1)

4 入館料

一般300円(240円)、大学生200円(160円)、高校生以下は無料

( )内は20人以上の団体料金

5 主催

東広島市教育委員会

6 後援

中国新聞社 NHK広島放送局 中国放送 広島テレビ 広島ホームテレビ テレビ新広島 広島エフエム放送 プレスネット KAMONケーブル FM東広島89.7MHz

7 事務局及び問い合わせ先

東広島市教育委員会生涯学習部 文化課 芸術振興係 〒739‒8601 東広島市西条栄町8番29号 TEL 082‒420‒0977 FAX 082‒422‒6531

取材日時:2021/12/12
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