体験を通してエネルギーへの理解を深める!中国電力グループが届ける電気の学習
体験レポート

体験を通してエネルギーへの理解を深める!中国電力グループが届ける電気の学習

2023/05/18 13:32

現代の暮らしに欠かせない電気エネルギー。冷蔵庫、エアコン、電灯など、私たちが毎日、何気なく使っているものの中に、電気を利用しているものがたくさんあります。


今回は、身近な電気への理解を深めるべく、4月5日に開催された「中国電力ネットワーク」主催による体験学習の様子をレポート。高所作業車試乗やドローンの操作体験、放電実験見学など、電気の世界をたっぷりと堪能してきました。



中国電力ネットワークの体験学習

生活に欠かすことのできない電気を知る


当日の会場は、東広島市に位置する「中国電力エネルギア総合研究所」です。


広島中央サイエンスパーク内にある同施設の敷地面積は、なんと48,300平方メートル。中国電力グループ研究部門として、電気の安定供給技術、脱炭素化に向けたエネルギー・環境技術、地域活性化に繋がる情報や通信技術など、さまざまな研究が行われています。




始まりは、電気についての知識を深めるスライドを用いたオリエンテーションから。日常生活における電気の働き、電気が家まで送られる道のりなどを学びます。


発電所でつくられた電気は、送電線、変電所、配電線など、いろいろな設備を通って、私たちの家はもちろん、ビルや工場、街灯などに届けられていること。中国地方に立つ鉄塔の数は約2万基、同エリアの配電線を1本にすると地球2周分に相当する長さになるなど、初聞き情報がたくさん!


電気が各施設に届く工程の中で、「電気を運ぶ」役割を担うのが「中国電力ネットワーク」。電柱や変電所をつくったり、点検や修理を行い、私たちが何不自由なく電気を使えるよう、日々の業務にあたっています。




実際に触らせてもらえたのは、電線碍子(がいし)です。


本物の電線を前に「意外に重たいね」など、感想の言葉が飛び交います。上空の電線は細く見えますが、実物を目の前にすると思いのほか太く、子どもたちは驚きを隠せない様子です。




電柱の上にある電線を支えている白いものが、碍子(がいし)です。


電気を絶縁し、電線などを支えるために用いられる器具ですが、実際に触るのは皆さんもちろん初めての経験。電気を送るため、たくさんの装置や技術が使われているのです。




電柱の上に出来た、本物のカラスの巣の展示にも驚きました。

木の枝やカラフルな金属ハンガーで見事なまでにつくられていますが、これが停電の原因になるのだとか。


そのため、巣が発見された場合には、現場を確認後、必要に応じて撤去をするのも「中国電力ネットワーク」の仕事。もちろん、雛が育ってから撤去するなど、優しい心遣いも忘れないといいます。



高所作業車から見る地上12メートルの世界



基礎知識に触れた後は、さまざまな体験が待っています。

今日は特別に、高い場所での作業に欠かせない高所作業車への試乗体験を開催。まずは、電柱や電線についての詳しい説明をじっくりと聞きます。


電線には、6600ボルトの電気が流れている高圧線があるため、事故や怪我をしないよう常に細心の注意を払って工事が行われているそうです。私たちの大切なライフラインを守るのは、配電線工事を担う人たち


作業には、特別な素材でできた手袋を用いることもあるそうですが、最近では間接的な作業が可能なホットスティックと呼ばれる器具を用いることが多いとか。




疑似作業を目の前にできるのも、電気の学習ならでは。

手馴れた動きでスムーズにホットスティックを動かす、作業員の皆さんの素晴らしい技術に拍手!




それでは実際に高所作業車へ乗ってみましょう。


体格に沿ったハーネスとヘルメットを装着し、準備は万端。普段乗ることのできない働く車を前に、子どもたちは皆、ワクワクを隠し切れない様子です。




お兄さんと一緒に高所作業車に付属するバケットへ乗り込みます。


高くゆっくりと伸びていくクレーン。このクレーンは、最大約14.5mまで伸ばすことができるそう。電柱の高さは約12mなので、電柱最上部での作業も可能です。近くで見ると、なかなかの迫力!




最上部から見ると、どれだけ高所なのかが一目瞭然。

広く美しい景色が広がりますが、実際の作業では、いかに大変であるかがわかります。




乗車時間は、1人10分ほど。

ただ乗るだけでなく、荷物の積み下ろしなど、リアルな作業もじっくりと体験させてもらいました。




「電気のことは、理科の授業で少し勉強したよ。楽しかった!」と、小学4年生の男の子。


配電線工事のスペシャリストたちは、定期的な点検に加え、自然災害などで停電が起こった際にも、早急な復旧に力を注ぎます。電気のある日常を守ってくれる、強く、優しく、かっこいい存在です。




体験場には、電気の工事や作業で使う機器も展示されています。


どれも、一般的には目にすることのないものばかりです。




その横では、電柱などでの作業に用いるホットスティックを使って、積み木に挑戦する子どもたちの姿がありました。


デモンストレーションで、軽々と操るお兄さんたちを見ていただけに、「難しい」と言う子も。それでも子どもたちの覚えは早く、慣れた手つきで積み木を積んでいきます。ホットスティックのサイズにもよりますが、大きなものになると、大人でも片手で持つのが辛いと感じるほど!


改めて、大変で尊いお仕事だと感じる瞬間です。



子どもも大人も夢中になるドローン操作体験



次に待つのは、小型無人機ドローンの操作体験です。


本来なら外の広場で行う予定でしたが、雨天傾向のため、急遽室内での開催に変更。青空に飛ばせず少し残念でしたが、室内だとよりドローンをより間近にする臨場感をたっぷりと味わえます。


送電線の点検などにドローンが導入されたのは、3年ほど前。それまでは、鉄塔の周りをヘリコプターで巡回したり、作業員が鉄塔のある場所まで山道を上がるなど、労務への負担が大きかったそうです。


ドローンを飛ばせば、搭載されているカメラで現場把握ができるため、点検作業の効率化が進み、作業員の安全を確実に確保できるようになったといいます。




操作方法を教えてもらい、コントローラーで飛行操縦をスタート


スティックを上下左右に動かして、高さや進行方向を調節します。絶妙なコントロールが必要ですが、操作は思ったよりも簡単で、ゲーム感覚で飛ばすことができます。今回使用されたのは、実際の作業で使われている、カメラが搭載されているタイプのドローンです。自分にレンズを向けて、シャッターを押すなど、自由に楽しむ姿が印象的でした。




大人もはまるのがドローンの魅力です。

ついつい、お父さんも夢中になってしまいます。ただ飛ばすだけでなく、指定した地点に着地させ競いあうなど、作業員と参加者が一体となり、大いに盛り上がった時間でした。



雷の威力を間近にする大迫力の放電実験



最後は、高電圧実験棟へ移動。


こちらでは、電力エネルギーの安定供給を支えるためのさまざまな実験が行われています。体験するのは、高くそびえる雷インパルス電圧発生装置を使った放電実験

つまり、人工的に雷を模した電圧を発生させ、その威力を体感します。




雷は時に、甚大な被害をもたらします。雷が鉄塔や電柱に落ちると、大きな電気エネルギーが設備に流れて故障し、停電することもあります。雷を、電圧の単位で表わすと、その力はなんと約1億ボルトもあるとか!今回発生させるのは50万ボルトの雷ですが、大きな音が苦手な人は、もちろん無理せず退出しても問題ありません。


ドキドキしながら固唾を呑んで見守る参加者の皆さん。


「10万ボルト、20万ボルト、30万ボルト、40万ボルト、50万ボルト。充電完了しました」というアナウンスの後に警報音がなると…。




「バン!」という大きな音とともに、雷放電が!写真は、その一瞬の煌めきを残したものです。


あっという間の放電実験でしたが、そのパワーにはすさまじいものがあります。


最近では、設備の強化が進み、めったに停電することはなくなりました。それも全て、中国電力グループの技術力があってこそ。電気のある生活は、たくさんの人の知恵と努力により、支えられていることを実感します。



電気のある日常を届けるスペシャリストに感謝



楽しい時間はあっという間。


帰り際、全参加者さんにプレゼントされたのは、ドローンで自ら撮影した写真と、今日の集合写真です。記憶に残る、良い思い出になったかな?




家の明かりがつき、テレビが見れ、スマートフォンが使え、電子レンジで食べ物を温め、お風呂のお湯が沸く。それら全てに「電気」は必要不可欠です。真っ暗な夜を優しく包み込んでくれる光にホッとできるのは、電気を安全かつ早急に届けてくれる、多くの人の存在があります。


「当社の業務内容を身近に感じてもらえたら嬉しいです。今回参加してくれた子どもたちが電気に興味を持ち、10年後、20年後の未来に、私たちの仲間になってもらえたら」と話してくれた「中国電力ネットワーク」の皆さん。


子どもも大人も、まんべんなく知的好奇心と理解が満たされた1日。帰宅してまず思い浮かべたのは、今日アテンドしてくれた皆さんの笑顔でした。当たり前だけど当たり前じゃない電気のある生活を届けてくれる皆さんに、心からのリスペクトを!



中国電力ネットワークの詳細情報

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中国電力ネットワーク

https://www.energia.co.jp/nw/


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