アイガモ農法でお米を育てる門藤農園で稲刈り体験イベント
2022年10月8日(土)、東広島市福富町で米づくりを行う門藤農園で「稲刈りイベント」が開催され、市内外の家族連れが参加しました!
今回稲刈りする場所は、6月のイベント時に参加者が稲を植えた田んぼです。
また、大きく育ったアイガモとの触れあい、イベント最後には門藤さんが作ったお米や手作りの味噌汁が振舞われました。
日常では味わえない体験の様子をレポートしましたので、紹介します!
◆2022年6月の田植え・アイガモ放鳥体験の様子はこちら◆
https://east-hiroshima.info/odekake/odekake/odekake_20220620
〜 記事の目次 〜
門藤農園での稲刈り体験とアイガモとのふれあい
田植えした稲は、立派なお米を実らせました!
2022年6月に植えた稲は、アイガモによる除草・害虫防除を行いながら、有機質肥料のみで栽培されました。
9月には台風が接近するなど風が強い日もあり、鹿などによる食害が一部見られましたが、無事、稲穂にお米が実りました。
自然栽培は農薬を使用する場合と異なり、害虫や天候による影響を受けやすくなります。
農薬を使用する場合と比べて、収量が減ることも多いのが実情です。
農薬を使用するお米の収量は、10a(1,000m2)あたり600kgを超えることもありますが、自然農法だと300kgを超えれば良い方とのこと。
それでも門藤さんが化学肥料や農薬に依存しない自然の環境に合わせた米作りにこだわる理由。
それは「消費者に安心してお米を食べてほしい」から。
体験を通じて、少しでも自然農法や自然環境、食作りなどに興味・関心を持ってもらえればという想いでイベントを開催されています。
稲刈り体験
いよいよ稲を刈っていく作業に入ります。
参加者のほとんどは稲刈り初体験です。
まずは門藤さんから「鎌の使い方」「稲の結び方」などのレクチャーを受けます。
手作業での稲刈りは時間を要する地道な作業です。
現在ではコンバインといった機械で稲刈りを行うことが多く、手作業で稲を刈ることは少ないですが、仮に大人が1日作業をして3〜4a(300〜400m2)ほど。今回稲刈りする田んぼの面積は10aなので、大人一人で手作業で刈れば3日ぐらい要するそうです。
稲刈りを始めた序盤は、鎌の使い方に戸惑うお子さんもいましたが、徐々に鎌の使い方に慣れてきて、次から次へと稲を刈り、稲束を作っていきます。
子どもも大人も、門藤さん親子からの教えを真剣に聞き、手際がますます良くなっていきます。
刈った稲は6株分ほどを束にし、稲わらで結んでいきます。
稲わらで稲を強く束ねるのは難しそうな様子でしたが、それでも参加者は夢中になって体験をしていました。
で
1時間ぐらいの作業で、田んぼに植えられた3分の1ぐらいの稲を刈ることができました。
稲架(はさ)掛けし、乾燥させます!
稲刈りが完了すると、次は自然乾燥させるために稲架掛けを行います。
稲を束にしていたのは稲架掛けをするためで、日差しと風の力でしっかり乾燥させていきます。
稲を干すときは、稲を4対6ぐらいの割合に分けて稲架に掛けていきます。
稲架に掛けた稲は、3週間ほど天日干しにします。
美味しいお米に仕上がりますように。
大きく育った「アイガモ」とふれあい
6月の時にはまだまだ小さかったアイガモたち。
現在は立派に成長し、大きくなりました。
参加者は大きくなったアイガモの姿に驚きの様子です!
子どもたちもアイガモがいるネット内に入って、アイガモと触れあっていました!
ちなみに頭部が緑色なのはオスです。
と、ここでまさかのハプニング発生笑
アイガモがネットの隙間から田んぼに出てしまい、逃走を始めました。
参加者も必死に逃げたあいがもを追いかけます。
子どもたちも田んぼを走り回ります。
皆さまの協力によって、逃げたアイガモは無事に連れ戻すことができました。
逃げたあいがもを追いかける、ある意味貴重な経験かもですね!
古代米・発芽玄米、具だくさんの味噌汁のご馳走
今回のイベントの最終章。
門藤さんの農園で収穫された「お米」と、具だくさんの「味噌汁」が参加者に振舞われました。
左の写真は「7分づきのアイガモ米+古代米」、右の写真は「発芽玄米+古代米」です。
味噌汁には門藤農園の特製「米味噌」を使用し、具には里芋、かぼちゃ、玉ねぎ、揚げ、豆腐、マコモタケ、舞茸などが入っています。
写真を見ているだけでお腹が空いてきます!
ディスカバースタッフも炊き立ての「7分づきのアイガモ米+古代米」と「味噌汁」を頂きました!
田んぼで食べるお米と味噌汁、
「最高」でした!
参加者も皆さまも思い思いの場所で、食事や会話を楽しんでいました。
日常では味わえないこの空間、このような時間の過ごし方も良いなぁと改めて感じる瞬間でした。
【参考】古代米とは?
名前のとおり古代から栽培されていた品種で、「古代の稲の品種」が持つ特色を色濃く残した稲のことだと言われています。赤飯のような見た目で、おはぎやお餅に入れても美味しいそう。田んぼで絵や文字を表現する「田んぼアート」でも用いられる品種なのだとか。
門藤農園では、古代米も栽培しています。
写真右側の黒い稲穂は「古代米の緑米」、その隣の稲穂は「古代米の赤米」です。
最後に、
イベント参加者と門藤さん親子、そしてアイガモと記念写真。
普段、日常では味わえない体験、そして自然に囲まれた場所で稲刈り、アイガモや生き物との触れあいができたのではないかと思います。
次回の「門藤農園」さんでのイベント開催をお楽しみに!
↓ 門藤農園のホームページ ↓