国指定史跡 鏡山城跡|戦国時代前期を代表する山城跡を散策!
体験レポート

国指定史跡 鏡山城跡|戦国時代前期を代表する山城跡を散策!

2024/08/19 09:00

西条盆地のほぼ中央に位置する「鏡山城跡」は、戦国時代前期を代表とする大規模な山城跡です。

鏡山城跡には戦国時代前期の大規模な城郭遺構が良好な形で残っていることで知られており、1998年には国史跡に指定されました。


今回、東広島ボランティアガイドの小平さんに鏡山城跡のことを教えていただきながら、真夏の鏡山城跡に行ってきましたので、山頂までの道のりや鏡山城跡の遺構の様子などをご紹介していきます!



鏡山城跡の散策レポート

鏡山城跡の成り立ちや歴史を学ぼう!

鏡山城跡に向かう前に、ボランティアガイドの小平さんから鏡山城跡の成り立ちや歴史を学びます!



鏡山城は標高335mの鏡山に築かれた山城で、山口を本拠地とする守護大名「大内氏」が安芸国支配の拠点としていたと出土遺物から考えられています。


当時、瀬戸内海西部に影響力をもつ大内氏と瀬戸内海東部に影響力をもつ細川氏は競い合っており、その際に鏡山城は重要な政治拠点だったそうです。そんな鏡山城では何度も戦闘が行われ、大内氏も数度の落城と奪回を繰り返していたと言われています。


また、城の維持管理のために定められる「城掟」がありますが、鏡山城には現存する最古の城掟が残されていることでも知られています。

鏡山公園の駐車場から散策スタート

それでは、鏡山の北側に広がる鏡山公園から標高335mの山頂を目指していきましょう!

鏡山公園から山頂までは20分ほどの道のりで、歴史の息吹を感じながらのハイキングに最適です。



遊歩道が整備されていますが、滑りやすい箇所もありますので、歩きやすい靴がオススメですよ!

大手門跡と推測される4郭や防御機能を担う竪堀

歩みを進めていくと、城の防御機能を担っていた竪堀(たてぼり)や大手門があったと推測される4郭などを見ることができます。



3郭(馬のダバ)は2郭を守る前衛の役割

通称「馬のダバ」と呼ばれる3郭までやってきました!

3郭から18m上には2郭があるため、2郭を守る前衛の役割を果たしていたそうです。



2郭(中のダバ)には井戸や礎石建物跡も!

山頂にある1郭とともに、主郭を構成している2郭に到着しました!

主郭の周囲は13~23mの高さの切岸(城壁)で囲まれているため、固い守りとなっているそうです。



木漏れ日がさす2郭では、当時多くの建物が立ち並んでいたと考えられています。

また、井戸跡や石垣などを見ることができ、当時の様子をうかがい知ることができます。


鏡山の山頂(1郭)に到着♪

2郭から少し歩くと、鏡山の山頂にある御殿場(ごてんば)と呼ばれる1郭(いっかく)に到着です!

20分にわたる山登りを終えたということで、全員で記念写真をパシャリ♪



山頂付近は風が吹き抜け木影は涼しく、真夏とは思えないぐらいの快適さでした!

山頂からの眺望ですが、木々が生い茂っているので、木々の隙間から少しだけ景色を望むことも。





鏡山城跡のことを学びながら散策されたい方は、東広島ボランティアガイドのガイドさんにご案内してもらうことをオススメします!


東広島ボランティアガイドの詳細情報は以下のボタン(外部リンク:東広島市観光協会)より確認できますので、チェックされてみてください!

 ガイドの詳細はこちら 

鏡山城跡の詳細情報

鏡山城跡紹介動画(東広島市公式Youtubeチャンネル)

鏡山公園の園内マップ


散策時に気をつけるべき点

・山城の部分にも一部遊歩道を整備していますが、歩道として整備していない山道もあります。お怪我のないよう、道を迷われませんようご注意ください。

・山道ですのでマムシやスズメバチ等に注意して散策してください。

・平成30年度の豪雨の被害で立入ができない場所や立ち入りを制限している応急処置を施している場所があります。危険ですので近づかないようにお願いします。

鏡山城跡の基本情報

名称鏡山城跡
場所東広島市鏡山2丁目
駐車場有(鏡山公園の駐車場)
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