"まちの広報部" とは、ディスカバー東広島が運営する、市民による地域情報の発信プロジェクトです。
市内の事業者やスポットに、実際に行ったときの様子やニュースをお届けします。
(情報は取材時のものになります。最新の情報は別途ご確認ください。)

美術館に原画展を見に行こう!


新しくなった東広島市立美術館で、「第34回 現代絵本作家原画展 野坂勇作 絵空ごと 本当ごと」が開催中!

7月3日に開催された「アーティストトーク 野坂勇作の絵本話」の内容と共に、市民ライターの門田聖子がレポートします☆


島根県松江市生まれで、1歳の頃広島市へ移り住んだ、広島ゆかりの絵本作家、野坂勇作さん。
会期中初のイベントとなるアーティストトークには、事前に申し込んだ親子連れ、学生など54人が集まりました。

拍手の中、入場した野坂さん。冒頭で「コイワシは3度洗えばタイの味と母に言われました。
原画展、3度見なけりゃ分からない。ぜひ3度来てくださいね」

会場からは笑い声!


もう、この瞬間、私を含む会場の全員が、野坂さんの大ファンになりました!


また「現在は鳥取県米子市に住んでいますが、実は志和町も移住先の候補でした」とおっしゃっていました。
さらに親近感がわきます!!

 子ども時代はふすまにまで絵を描いていたという野坂さんは、父親の画集でゴッホを知り、初めて「絵って面白い」と思ったそうです。

中学2年のとき父親が「好きな絵の道へ進んでもいい」と言ってくれたことが、絵本作家である今につながっているのだと振り返ります。

 野坂さんは、丁寧な取材を重ねることでも知られています。

「にゅうどうぐも」「ふゆのあらし」(福音館書店)などは、取材だけで2~5年かけた力作。

「2,3度でだいたいのことは分かりますが、その奥にあるものを知らないと絵は描けないものです」という言葉は、
会場の子どもたちの心にも響いたことでしょう。


 トークの最後に、とても心に残ったメッセージがありました。

「子どもたちは、今この瞬間を前向きに生きています。成長するにつれ、『子ども力』を切り捨てて大人になっている気がします。
人生は平均台の上を歩いているようだなと思います。時にはバランスを崩したり落ちたりすることもあるでしょう。
そんなとき立て直したり、もう一度上に上がったりする力が必要。その力こそ『子ども力』です。
今こそ絵本の読み聞かせで『子ども力』を取り戻してほしい」

 野坂さんについて知ったところで、さあ、原画展へ。

会場は3階展示室A。

「絵本作家デビュー」「こどもたちとふれあう」「自然の魅力とふしぎ」「乗物から見つめる日常」の4つに分け、
絵本8冊、約130点の原画を展示しています。一部、写真撮影が可能です。

 

自由参加型鑑賞クイズ「アートアドベンチャー」も開催しています。

受付で配布される専用の用紙をもらって、クイズを解きながら絵を見て回ることができます。

「本読みコーナー」では、誰でも絵本の閲覧が可能。
野坂さんの話にあった「子ども力」を、絵本の読み聞かせを通じて取り戻してみませんか。

また、この日の感動を「拝啓、野坂勇作さんへ」のコーナーで、手紙に綴ることができます。
書いた手紙は、会期中館内に展示されます。会期終了後には、抽選で1人に、野坂さんの直筆メッセージがもらえます。
素直な「今」の気持ちを文字にして伝えてみてはいかがでしょう。

 野坂さんの明るく楽しいトークと、丹念な取材を重ねて描かれる絵本の世界に、大満足の時間でした。

最初にイメージしていたことが「絵空ごと」とすれば、美術館を出たときに感じたことが「本当ごと」なのでしょうか。

あなたなりの「野坂ワールド」を、ぜひ堪能してください。

 

第34回現代絵本作家原画展 野坂勇作 絵空ごと 本当ごと


会期 9月12日(日)まで

会場 東広島市立美術館 3階展示室A

電話 082-430-7117

開館時間 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)

*7月30日(金)、8月27日(金)は19:00まで開館

観覧料 一般800(640)円、大学生500(400)円、高校生以下無料

取材日時:2021/07/03

美術館に原画展を見に行こう!


新しくなった東広島市立美術館で、「第34回 現代絵本作家原画展 野坂勇作 絵空ごと 本当ごと」が開催中!

7月3日に開催された「アーティストトーク 野坂勇作の絵本話」の内容と共に、市民ライターの門田聖子がレポートします☆


島根県松江市生まれで、1歳の頃広島市へ移り住んだ、広島ゆかりの絵本作家、野坂勇作さん。
会期中初のイベントとなるアーティストトークには、事前に申し込んだ親子連れ、学生など54人が集まりました。

拍手の中、入場した野坂さん。冒頭で「コイワシは3度洗えばタイの味と母に言われました。
原画展、3度見なけりゃ分からない。ぜひ3度来てくださいね」

会場からは笑い声!


もう、この瞬間、私を含む会場の全員が、野坂さんの大ファンになりました!


また「現在は鳥取県米子市に住んでいますが、実は志和町も移住先の候補でした」とおっしゃっていました。
さらに親近感がわきます!!

 子ども時代はふすまにまで絵を描いていたという野坂さんは、父親の画集でゴッホを知り、初めて「絵って面白い」と思ったそうです。

中学2年のとき父親が「好きな絵の道へ進んでもいい」と言ってくれたことが、絵本作家である今につながっているのだと振り返ります。

 野坂さんは、丁寧な取材を重ねることでも知られています。

「にゅうどうぐも」「ふゆのあらし」(福音館書店)などは、取材だけで2~5年かけた力作。

「2,3度でだいたいのことは分かりますが、その奥にあるものを知らないと絵は描けないものです」という言葉は、
会場の子どもたちの心にも響いたことでしょう。


 トークの最後に、とても心に残ったメッセージがありました。

「子どもたちは、今この瞬間を前向きに生きています。成長するにつれ、『子ども力』を切り捨てて大人になっている気がします。
人生は平均台の上を歩いているようだなと思います。時にはバランスを崩したり落ちたりすることもあるでしょう。
そんなとき立て直したり、もう一度上に上がったりする力が必要。その力こそ『子ども力』です。
今こそ絵本の読み聞かせで『子ども力』を取り戻してほしい」

 野坂さんについて知ったところで、さあ、原画展へ。

会場は3階展示室A。

「絵本作家デビュー」「こどもたちとふれあう」「自然の魅力とふしぎ」「乗物から見つめる日常」の4つに分け、
絵本8冊、約130点の原画を展示しています。一部、写真撮影が可能です。

 

自由参加型鑑賞クイズ「アートアドベンチャー」も開催しています。

受付で配布される専用の用紙をもらって、クイズを解きながら絵を見て回ることができます。

「本読みコーナー」では、誰でも絵本の閲覧が可能。
野坂さんの話にあった「子ども力」を、絵本の読み聞かせを通じて取り戻してみませんか。

また、この日の感動を「拝啓、野坂勇作さんへ」のコーナーで、手紙に綴ることができます。
書いた手紙は、会期中館内に展示されます。会期終了後には、抽選で1人に、野坂さんの直筆メッセージがもらえます。
素直な「今」の気持ちを文字にして伝えてみてはいかがでしょう。

 野坂さんの明るく楽しいトークと、丹念な取材を重ねて描かれる絵本の世界に、大満足の時間でした。

最初にイメージしていたことが「絵空ごと」とすれば、美術館を出たときに感じたことが「本当ごと」なのでしょうか。

あなたなりの「野坂ワールド」を、ぜひ堪能してください。

 

第34回現代絵本作家原画展 野坂勇作 絵空ごと 本当ごと


会期 9月12日(日)まで

会場 東広島市立美術館 3階展示室A

電話 082-430-7117

開館時間 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)

*7月30日(金)、8月27日(金)は19:00まで開館

観覧料 一般800(640)円、大学生500(400)円、高校生以下無料

取材日時:2021/07/03
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